日本ラグビーフットボール協会 オフィシャルサイト
ホーム お問い合わせ 関連リンク サイトマップ 用語集 RSS
HOME | ルール | 競技規則 2006-2007| 第20条 スクラム
ルール
競技規則
『競技規則 2006-2007』
第20条 スクラム Scrum
定義

スクラムの目的は、軽度の反則あるいは競技の停止があった後、早く、安全に、公平に試合を再開することである。
スクラムは、フィールドオブプレーにおいて、互いにバインドして3列になった8人ずつのプレーヤーによって形成され、双方のフロントローは頭を交互に組み合う。組み合うことによってトンネルが形成され、そこに、双方のフロントローが左右どちらか片方の足でフッキングすることによりボールを獲得するよう、スクラムハーフがボールを投入する。
スクラムの中央の線がゴールラインから5メートル以内にあってはならない。スクラムはタッチラインから5メートル以内では形成されない。
トンネルとは、双方のフロントローの間の空間をいう。
スクラムハーフとは、双方の、スクラムにボールを投入するプレーヤーをいう。
スクラムの中央の線とは、トンネル内の、双方のフロントローの肩の接点で作られた線の真下の地上に想定される線をいう。
フッカーとは、双方のフロントローの中央のプレーヤーをいう。
プロップとは、フッカーの両側のプレーヤーをいう。左側のプロップをルースヘッドプロップ、右側のプロップをタイトヘッドプロップという。
ロックとは、2列目に位置し、フッカーおよびプロップを押す2人のプレーヤーをいう。
フランカーとは、2列目または3列目のプレーヤーとバインドし、外側に位置するプレーヤーをいう。
ナンバーエイトとは、3列目に位置し、通常は2人のロックを、場合によってはロックとフランカーを押すプレーヤーをいう。

1 スクラムの形成
(a) スクラムの場所
スクラムは、競技規則に他に規定がない限り、反則があった地点、競技が停止した地点、あるいはそれにできるだけ近いフィールドオブプレー内で組まなければならない。
(b) その地点がタッチラインから5メートル以内であった場合には、タッチラインから5メートルの地点で組む。スクラムは、フィールドオブプレー内でのみ形成される。スクラムの中央の線は、スクラムが形成される時点で、ゴールラインから5メートル以上離れていなければならない。
(c) インゴールで反則あるいは競技の停止があった場合、スクラムを組む地点はゴールラインから5メートルの地点とする。
(d) その場合、反則あるいは競技の停止があった地点に相対する地点でスクラムを組む。
フリーキック (e) スクラムの形成を故意に遅らせてはならない。
フリーキック
(f) プレーヤーの数
ペナルティキック スクラムの形成は、双方それぞれ8人のプレーヤーによらなければならない。その8人のプレーヤーは、スクラムが終了するまで継続してバインドしていなければならない。双方のフロントローはいかなる場合でも3人のプレーヤーでなければならない。2人のロックが2列目を形成しなければならない。
ペナルティキック
ペナルティキック ★例外 いかなる理由からでも、いずれかのチームの人数が15人より少なくなった場合は、双方のチームはスクラムに参加するプレーヤーの人数を同じだけ減らしてもよい。一方のチームがスクラムに参加する人数を減らしたとき、もう一方のチームが同じ人数に合わせる必要はない。なお、いずれの場合も、少なくとも5人のプレーヤーがスクラムに参加していなければならない。
ペナルティキック
フリーキック (g) まず、レフリーは片足でスクラムが組まれる地点を示す。双方のフロントローは、組み合うまでは腕の長さ以内の間隔を空けておかなければならない。スクラムハーフがボールを持ち投入できる状態になったら、双方のフロントローは、組み合ったときに頭と肩が腰より低くならないように、腰を落とした姿勢をとらなければならない。フロントローの頭は交互に組み合っていなければならない。フロントローの頭は交互に組み合い、チームメートの頭が隣にこないようにしなければならない。
フリーキック
フリーキック (h) 双方のフロントローは、腰を落とし(クラウチ)、静止し(ポーズ)、レフリーの「エンゲージ」の声があってはじめて組む。この「エンゲージ」の指示は、命令ではなく、フロントローは準備ができたら組み合ってよい、という意味の指示である。
フリーキック
(i) 腰を落とした姿勢とは、突進しないで踏み込んで組み合うことができるように膝を充分に曲げた姿勢をいい、正しい姿勢の一つである。
ペナルティキック (j) フロントローが相手側とある距離を隔てて突進してスクラムを組むことは、危険なプレーである。
ペナルティキック
フリーキック (k) スクラムは、ボールがスクラムハーフの手を離れるまでは、中央の線がゴールラインに平行になるように静止していなければならない。ボールが投入される前に、スクラムを押してはならない。
フリーキック
2 フロントローの姿勢
フリーキック (a) スクラムが形成されたら、フロントローは、前への押しが有効となるよう、足の位置と体勢を正しくとらなければならない。
フリーキック
フリーキック (b) このことはつまり、フロントローは、両足を地面につけ、少なくとも片方の足にしっかりと自分の体重を乗せなければならないということである。他のフロントローの足と交差することはかまわないが、個々のフロントローが自らの右足と左足を交差させてはならない。また、フロントローの肩は腰より低くしてはならない。
フリーキック
フリーキック (c) フッカーは、ボールが投入されるまではフッキングポジションをとらなければならない。両足を地面につけ、少なくとも片方の足にしっかりと自分の体重を乗せなければならない。フッカーの前方の足は、味方両プロップの前の足より前方にあってはならない。
フリーキック
3 スクラムでのバインディング
定義
スクラムにおいて、プレーヤーが味方のプレーヤーにバインドするときは、手から肩までの腕全体を用いて、味方のプレーヤーの胴体の、腋の高さかまたはその下の部分をつかまなくてはならない。単に味方のプレーヤーの身体に手を置いている状態は、バインドしているとはみなされない。
(a) すべてのフロントロー
ペナルティキック フロントローは、スクラムが開始してから終了するまで、しっかりと、継続して、互いにバインドしていなければならない。
ペナルティキック
(b) フッカー
ペナルティキック フッカーのバインドは、プロップの腕の上からでも腕の下からでもいずれでもよい。両プロップは、フッカー自身のどちらの足にも体重がまったくかからないような状態にして支えてはならない。
ペナルティキック
(c) ルースヘッドプロップ
ペナルティキック ルースヘッドプロップは、左腕を相手のタイトヘッドプロップの右腕の内側にして、タイトヘッドプロップのジャージーの背中または脇をつかみ、タイトヘッドプロップとバインドしなければならない。ルースヘッドプロップは、相手のタイトヘッドプロップの胸、腕、袖、またはえりをつかんではならない。ルースヘッドプロップは下方へ力をかけてはならない。
ペナルティキック
(d) タイトヘッドプロップ
ペナルティキック タイトヘッドプロップは、右腕を相手のルースヘッドプロップの左上腕の外側にして、相手ルースヘッドプロップとバインドしなければならない。タイトヘッドプロップは、右手だけで相手ルースヘッドのジャージーの背中または脇をつかまなければならない。タイトヘッドプロップは、相手のルースヘッドプロップの胸、腕、袖、またはえりをつかんではならない。タイトヘッドプロップは下方へ力をかけてはならない。
ペナルティキック
  プロップのバインディング
  プロップのバインディング
(e) ルースヘッドプロップおよびタイトヘッドプロップは本規定に沿っている限りはバインディングを変えても良い。
(f) 他のすべてのプレーヤー
ペナルティキック スクラムに参加しているプレーヤーは、フロントローを除き、少なくとも一方の腕を味方ロックのいずれかにバインドしなければならない。ロックは、前にいるプロップとバインドしなければならない。プロップ以外のプレーヤーは、相手側のプレーヤーをつかんではならない。
ペナルティキック
ペナルティキック (g) フランカーは、規定どおりバインドしていれば、どのような角度でスクラムにバインドしてもよいが、外側に開くことで相手のスクラムハーフがスクラムの横を前進することを妨害してはならない。
ペナルティキック
(h) スクラムがくずれた場合、レフリーは直ちに笛を吹いて、プレーヤーが押し続けるのをやめさせなければならない。
(i) スクラム内のプレーヤーが宙に浮かされたり、スクラムから上方に押し出された場合、レフリーは直ちに笛を吹いて、プレーヤーが押し続けるのをやめさせなければならない。
4 投入する側
(a) 反則があったためにスクラムが組まれる場合は、反則しなかった側がボールを投入する。
(b) ラック後
ラックの後、スクラムが命じられた場合は、第16条7に従ってボールを投入する側を決める。
(c) モール後
モールの後、スクラムが命じられた場合は、第17条6に従ってボールを投入する側を決める。
(d) その他の競技の停止後
その他の競技の停止、あるいは競技規則に定めのない場合については、競技停止の直前に前進していた側がボールを投入する。どちらの側も前進していなかった場合は、攻撃側がボールを投入する。
(e) スクラムが停止したままでボールが直ちに出ない場合、停止した位置で新しいスクラムが命じられる。停止したときにボールを保持していなかったチームがボールを投入する。
(f) スクラムが停止して直ちに再び動き始めない場合、ボールは直ちに出さなければならない。そうでなければ、新しいスクラムが命じられる。停止したときにボールを保持していなかったチームがボールを投入する。
(g) 反則ではなくスクラムが崩れるかまたは宙に浮いた場合は、再度スクラムが命じられ、最初にボールを投入した側が再びボールを投入する。
競技規則に定めのないその他の理由によってスクラムを組みなおさなければならない場合は、最初にボールを投入した側が再びボールを投入する。
5 スクラムへのボールの投入
フリーキック スクラムハーフは、双方のフロントローが組み合うとすぐにボールを投入しなければならない。レフリーがボールを投入するよう命じた時は、直ちに、最初に選んだ側から投入しなければならない。
フリーキック
  スクラム
  スクラム
6 スクラムハーフによるボール投入
スクラムハーフは次のようにしなければならない
フリーキック (a) 立つ位置は、中央の線上、スクラムの地点から少なくとも1メートル離れた場所で、頭がスクラムに触れたり、一番近いフロントローを越えたりしてはならない。
フリーキック
フリーキック (b) ボールは、膝と足首の中間の高さで、フロントローの間の中央の線上、ボールの軸が地面と、かつタッチラインと平行になるように両手で持つ。
フリーキック
フリーキック (c) すばやい動作で投入する。トンネルの外側でボールを手放す。
フリーキック
フリーキック (d) 中央の線に沿いまっすぐに、最も近いプロップの肩の幅を越えた地点において先ず地面に触れるよう投入する。
フリーキック
フリーキック (e) ボールを投入するふりや、後へ引く動作をせず、前方へ単一動作で投入する。
フリーキック
7 スクラムの開始
(a) スクラムは、スクラムハーフの手をボールが離れたとき、開始される。
(b) 投入されたボールがトンネルのどちらかの側から出たときは、フリーキックかペナルティが科される場合を除き、もう一度投入されなければならない。
(c) ボールがフロントローによって触れられることなくトンネルをまっすぐに進み、スクラムハーフから遠い方のプロップの足の後方からプレーされることなく出た場合、ボールはもう一度投入されなければならない。
(d) ボールがフロントローによって触れられた後、トンネルのいずれかの側から出た場合、アドバンテージが適用される。
8 フロントロー
フリーキック (a) フットアップ:フロントローはすべてその足を、トンネルをはっきりと形成するように置かなければならない。ボールがスクラムハーフの手を離れるまで、フロントローは足を上げたり、前へ出してはならない。いずれのプレーヤーもボールがスクラムに投入されるのを妨げたり、ボールが正しい位置で地面に触れるのを妨げてはならない。
フリーキック
(b) ボールがトンネル内の地面に触れた後は、双方のフロントローはいずれの足もボールを獲得するために使ってよい。
フリーキック (c) フロントローは、ボールが入れられた方向に向って、ボールを故意にトンネルからけり出してはならない。
フリーキック
(d) 故意ではなく、ボールがトンネルからけり出された場合、同じチームが再びボールを入れる。
ペナルティキック (e) ボールがくり返しけり出される場合、レフリーはそれを故意であると見なし、けり出したプレーヤーを罰しなければならない。
ペナルティキック
ペナルティキック (f) フロントローは、両足でボールをかいてはならない。ボールが投入される瞬間も、スクラムが組まれているあいだも常にプレーヤーは故意に両足を上げてはならない。
ペナルティキック
ペナルティキック (g) フロントローは、体をねじったり、低くしたり、相手を引っぱったり、あるいはその他、スクラムをくずすことにつながる行為をしてはならない。これは、単にボールが投入される瞬間に限られるものではなく、スクラムが組まれているあいだ常に適用される。
ペナルティキック
ペナルティキック (h) レフリーはスクラムを故意にくずす行為に対しては、厳格に対処しなくてはならない。これは、危険なプレーである。
ペナルティキック
ペナルティキック (i) フロントローは、相手を宙に浮かしたり、スクラムから上方に押し出したりしてはならない。これは、単にボールが投入される瞬間に限られるものではなく、スクラムが組まれているあいだ常に適用される。これらは、危険なプレーである。
ペナルティキック
9 スクラムにおける、その他の制限
  スクラムに参加するすべてのプレーヤー
ペナルティキック (a) 故意にスクラムをくずしてはならない。故意に倒れたり、地面に膝をついてはならない。これらは危険なプレーである。
ペナルティキック
ペナルティキック (b) スクラムの中にあるボールを手で扱ったり、脚で拾い上げてはならない。
ペナルティキック
フリーキック (c) 足および脚の膝から下の部分以外で、スクラムの中のボールを取り込もうとしてはならない。
フリーキック
フリーキック (d) スクラムから出たボールをスクラムの中に戻してはならない。
フリーキック
ペナルティキック (e) スクラムから出てくるボールの上に、あるいはボールを越えて倒れ込んではならない。
ペナルティキック
  ロックとフランカー
フリーキック (f) フロントロー以外のプレーヤーは、トンネルの中にあるボールをプレーしてはならない。
フリーキック
  スクラムハーフ
ペナルティキック (g) スクラムの中にあるボールを蹴ってはならない。
ペナルティキック
フリーキック (h) ボールがスクラムの中にある間、相手にあたかもボールがスクラムから出たと思わせるような行動をしてはならない。
フリーキック
ペナルティキック (i) はずみをつけるための支えとするために、あるいは他のいかなる理由によっても相手フランカーをつかんではならない。
ペナルティキック
10 スクラムの終了
(a) ボールがスクラムから出た場合
ボールが、トンネル以外のところから出たとき、スクラムは終了する。
(b) スクラムがインゴールに入った場合
スクラムは、インゴールでは形成されない。スクラムの中のボールがゴールラインに触れるか、または越えてインゴールに入った場合はスクラムは終了し、攻撃側のプレーヤーはトライすることができ、防御側のプレーヤーはタッチダウンすることができる。
(c) 最後尾のプレーヤーがバインドをはずした場合
スクラムの最後尾のプレーヤーとは、スクラムに参加しているプレーヤーの中で、足が自陣のゴールラインに最も近いプレーヤーをいう。スクラムの最後尾のプレーヤーが、その足もとにボールがある状態で、バインドをはずしボールを拾い上げたとき、スクラムは終了する。
  最後尾のプレーヤーがバインディングをはずす
  最後尾のプレーヤーがバインディングをはずす
11 スクラムのホイール
(a) スクラムが90度以上、すなわちスクラムの中央の線がタッチラインと平行になる以上に回転した場合、レフリーはプレーを止め、スクラムのやり直しを命じる。
【試験的実施競技規則】
(b) 前のスクラムが終了した地点で、この新しいスクラムが命じられる。停止したときにボールを保持していなかったチームがボールを投入する。どちらのチームもボールを保持していなかった場合には、前のスクラムでボールを投入したチームが投入する。
12 スクラムにおけるオフサイド
  スクラムハーフのオフサイド
(a) スクラムが組まれるとき、スクラムにボールを投入しない側のスクラムハーフの立つべき位置は、ボールを投入しようとするスクラムハーフと同じ側か、または他のプレーヤーに規定されているオフサイドラインの後方である。
(b) スクラムハーフのオフサイド
ペナルティキック ボールを獲得した側のスクラムハーフは、ボールがスクラムの中にある間、両足をボールより前に出した場合にはオフサイドとなる。片足のみボールより前に出した場合にはオフサイドにならない。
ペナルティキック
  スクラムにおけるオフサイド
  スクラムにおけるオフサイド
ペナルティキック (c) ボールを獲得しなかった側のスクラムハーフは、ボールがスクラムの中にある間、片足でもボールより前に出した場合にはオフサイドとなる。
ペナルティキック
ペナルティキック (d) ボールを獲得しなかった側のスクラムハーフが、ボールが入れられる反対側に動いて、味方の最後尾のプレーヤーの足の線を通るオフサイドラインを踏み越えた場合はオフサイドとなる。
ペナルティキック
ペナルティキック (e) ボールを獲得しなかった側のスクラムハーフが、スクラムから離れた位置に動いて、味方の最後尾のプレーヤーの足の線を通るオフサイドラインの前方にいる場合はオフサイドとなる。
ペナルティキック
ペナルティキック (f) 双方いずれのプレーヤーも、スクラムにおいてスクラムハーフとなることができるが、それぞれのスクラムについて1人のスクラムハーフしか置くことができない。
オフサイドライン上でペナルティキック
  スクラムに参加していないプレーヤーのオフサイド
ペナルティキック (g) 双方の、スクラムに参加していないプレーヤーでスクラムハーフ以外のプレーヤーは、オフサイドラインの前方にとどまるか、オフサイドラインを踏み越えた場合、オフサイドとなる。
オフサイドライン上でペナルティキック
ペナルティキック (h) スクラムが形成されているとき、スクラムに参加していないプレーヤーは直ちにオフサイドラインまで退かなければならない。うろうろするプレーヤーには、罰を科す。
オフサイドライン上でペナルティキック


<< backnext >>
  ページトップへ
財団法人日本ラグビーフットボール協会 Copyright 2004-2006 Japan Rugby Football Union. All rights reserved.